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これぞ、フル装備の「二世帯住宅」▶1階(親世帯)の設計は平屋づくりの参考にどうぞ▶暮らしのストレス「生活音」を解消する防音・遮音テクニック【ルームツアー | 新築一戸建てvol.10(前編)】

私の本業ど真ん中である住宅設計「新築一戸建てvol.10」のお話しです。
今回の前編を含め、全2回でお届けします。

【物件データ】
所在地:大阪府
延床面積:80.74坪(266.91㎡)
敷地面積:93.17坪(308.02㎡)

初めてのご紹介となる「二世帯住宅」です。

とはいえ私は、二世帯のお家を結構建てています。

今回のお客様には6区画の分譲現場の2区画をまとめて購入していただき、敷地約90坪に延床面積約80坪の二世帯住宅を設計した次第です。
一世帯はお母様、もう一世帯は女の子が2人(小学生と幼稚園)とご夫婦という家族構成。
当初は近隣で土地を購入し、ハウスメーカーにお家を依頼しようとされていました。

弊社の分譲地を検討されましたが、土地売りはしないので家を気に入ってもらえたならば、一緒に建てましょうと、まずはモデルハウスをご見学いただきました。

ご覧頂いてすぐに、検討されていた数社のハウスメーカーとの違いに魅力を感じてくださり、2区画まとめてご購いただきました。

2区画を合わせると3角形のようなトリッキーな敷地となりましたが、沢山おありだったご要望をモリモリ入れ込んだ楽しい設計&建築となりました。
1階には「親世帯として玄関、LDK、トイレ、主寝室、和室、洗面脱衣室、風呂」+「子世帯の玄関、トイレ、特別室(音楽室)」。

2階は子世帯のLDK、子供部屋x2、主寝室、書斎、トイレ、洗面脱衣室、風呂、大きなパントリールーム、大きなウォークインクローゼット」といった構成。

1階の親世帯ゾーンは、玄関(1,600mmのシューズBOX)、和室(6帖+押入)、主寝室(9帖+W1,850mmの衣類収納)、LDK/アイランドキッチン(約23帖)、ウォークインクローゼット、洗面脱衣室(乾太くん有り)、風呂(1618)、トイレ、その他収納多数で約27坪の延床面積です。

LDKを中心に廊下を無くしたミニマムかる広々とした1階の親世帯ゾーンに仕上がりました。

ここに屋根をかければ快適な平屋にもなるので、ご参考にしてください。

1階には、7帖近い広々とした子世帯の玄関を別で設けました。
玄関土間にはシチス(ジニア)が美しく輝いています。
シューズBOXを通常より大きくしたので、ざっと140足位の靴が入ります。

そしてこのエリアに特別室が‥
音楽室です!
グランドピアノ(2階にはアップライトピアノも設置)、ご主人様用のドラム、楽譜類の収納棚が入る、本格的な音楽室を設計しました。
ここで気になる防音対策について。

防音室に使われる吸音材などを多用すると、予算が大きくかさみます。
元々私の造る家は高気密であることと、音楽室の周りには住宅が建たない立地だったこともあり、今回は二重サッシ(樹脂)、気密テープ(シート)、防音ドア(ダイケン)を追加しました。

これでもしっかりとした防音効果は得られますし、予算もぐんと下がります。

豆知識として、ファブリック類(ソファやカーテン、ラグ等)を意識的に置くことで、さらなる吸音にも繋がりますよ。

二世帯で気になる生活音の問題。
特に気密の高いお家では階下への足音など、生活音の解消が求められます。

私は二世帯でなくても1階は吊り天井を設計し、2階との間には(必要のない)断熱材を入れます。
さらに2階の床には、遮音マット敷いて生活音を軽減させています。
このあたりの遮音対策をしっかり把握しておくことが、ストレスの軽減にもなります。

長く快適に暮らす要素の一つとなりますので注意してくださいね。

2階の設計・インテリアは、後編動画でお楽しみください。

【新築住宅への想い、中古戸建て・マンションのリノベーションに関して】

私は新築戸建ての設計や建築を主としています。
理由は美しい街を創りたいたいから。
美しい街は資産価値と、それを守る住人の意識を生みます。

街や住人の意識や価値を一変させる思想で、メイクノスタルジーと命名しております。

日々楽しんで苦しんで命を削る思いで設計を繰り返し、
私の描いた設計図面があんなに大きくスケールアップしたお家に建ち上がる。
感動で心が震えます。

だからリフォームやリノベーションに興味があまりなかったんです。
ただ、知人や関係者からたっての要望があると見てみぬふりができず。

私が関わることで一人でも幸せな方が増えるのなら、という想いです。

マンションであれば一旦スケルトンにしてのフルリノベーションが、設計の醍醐味(暮らしの激変)を感じられます。
また、間取り制作や照明計画、外構工事、クロス選び、バックセット(カップボード)施工、玄関タイル等、部分的なリフォームもほぼ手掛けません。
リフォームでも、建築施工が絡む内容には設計が必要となります。

図面を起こしますと、コンセント・スイッチ・照明計画等の電気配線図の制作も重要なポイントとなります。

照明・電気計画が入りますと、「何を、どう照らすのか」といったインテリア計画(クロス、床材、天井材、家具、カーテン等)が本来必要となります。

図面を描いて、お客様が依頼されている工務店が着工しても「この図面通りには(技術力の差で)出来ません」というやり取りが始まってしまう。
そのような過去のほぼ全ての経験から、住宅の全ては連動した一気通貫の中で計画されるべき、という考えに至りました。

戸建てリノベーションを手掛けない理由として。

いわゆる「暮らしが変わらないリフォーム」しか出来ないことがほとんどだから。
抜けない構造材や、壁の中が想定外の造りになっているなど、表面上は綺麗にできるが暮らしは変わらない。

何より、元々の設計者の意図や意志が入ったお家(設計)にメスを入れるだけの修正作業は非常に苦しいですね。
手前勝手ではございますがご容赦いただけますと幸いです。

私はこの仕事に誇りをもっているので、昨今目にする機会が多い「志の無い」設計士に嘆いています。

しかしながら、そこに向き合うお客様が、より良く打ち合わせが進むようにも願っています。

そこで、ハウスメーカー(設計士)とお客様、双方の視点で解決策はないものかと考察しました。
自由設計!なんでも出来ます!何度でも図面作成OK!‥等々
私には「クレームから全力で逃げたい(だけ)」に見えます。
住宅業界の責任逃れ体質。
設計士の意識改革。
お客様の心構え。

私なりに様々な視点から、原因と対策を提案します。

照明計画でお伝えしたいこと。
それは、住宅の原案設計者にしか分からない意図があるということ。

様々な照明器具や建築化照明がありますが、本来の目的や意図と反して使用することもあります。
照明計画だけを別の設計士に依頼するのはナンセンスです。
照明と親和性を高めるべき項目にインテリアの計画があります。
住宅は奇をてらわず、シンプルに造ってインテリアで美しくまとめることが大切です。

暮らしの質はインテリアで左右され、人生を変える力もありますので、一度きりの真剣勝負で挑んでいただきたい。
根本的にインテリアの良し悪しは、住宅設計で決まります。

コーディネーターではなく、設計士の力量にかかっているということ。
インテリア、外構、全ては原案設計者が一気通貫でプランニングしないと良くなりません。

美しさも居心地もメンテナンス性も、全ては設計力です。

設計力や提案力に満足できないお悩みに対して。工務店や大手ハウスメーカーなど、耐震性や断熱性のスペックだけを売りにする住宅は、本当に私たちの求める住宅でしょうか?新製品やスペックにとらわれることなく、美しさと使い勝手を併せ持つ私のオリジナルな基準で住宅に関する情報を発信します。後悔の無い・失敗しない家づくりをするために、住宅設備の剪定、インテリアのコーディネート(クロス選び・建具選び・床材選び・カーテン・カーテンレール・家具配置)、照明計画(ダウンライト・間接照明、ペンダントライト)など、住宅設計の基礎となる考え方も参考にしていただければ幸いです。

@tomoyaoshimura1993

#新築 #リフォーム #DIY #ハウスメーカー  #注文住宅  #リノベーション

【チャプター】
00:00 イントロ
00:21 オープニング
01:10 土地の購入と建築会社選び 
05:04 土地の特徴
05:53 設計プランニングについて
08:17 1Fインテリアのご紹介
12:13 1F洗面室・浴室のご紹介
15:09 KDLのインテリアのご紹介
18:43 1Fの概要
22:56 特別室のご紹介
25:09 防音室の構造とは
30:34 住宅の防音・吸音の性能について
39:09 防音室の構造とは
25:09 エンディング

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